World University Basketball Series 2025・世界大学バスケ選手権の最終成績を上記の通りお伝えいたします。

第4回WUBS2025(World University Basketball Series2025=ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ)が8月11日に最終日を迎え、決勝ほか3試合が行われた。昨年と同じ高麗大(韓国)とデ・ラサール大(フィリピン)の対決となった決勝は高麗大が95-85で勝利し、昨年のリベンジを果たして初優勝。MVPには司令塔のムン ヨヒョンが選ばれた。

日本学生選抜と日体大で争われた3位決定戦は、後半日体大が攻勢を強めて86-72で快勝。またシドニー大(オーストラリア)と国立政治大(チャイニーズ・タイペイ=NCCU)の間で争われた5-6位決定戦は、NCCUが序盤の劣勢を跳ね返して77-67でシドニー大を下した。

この日、国立競技場代々木第二体育館には、スペシャルサポーターを務めた韓国の人気ボーイズグループ「n.SSign」(エンサイン)が来場し、熱戦を見守ったほか華やかなパフォーマンスで来場者を盛り上げた。また、日本勢同士の対戦だけでなく個々の来日チームを応援するファンからの熱烈な声援が飛び交う場内は、異文化が混ざり合い祖国愛がぶつかり合う国際大会ならではの熱気に包まれた。その雰囲気はまさしく大学バスケットボールの真夏の祭典。WUBS2025は大成功のうちに幕を閉じた。

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5-6位決定戦:NCCU 77-67 シドニー大

Day3の初戦は両チームがビッグランを交互に展開する見応え満点のゲームとなった。序盤はシドニー大のペース。212cmのハリー・エバンスの3点プレーで先制すると、ジェイク・ウェインステインとロビー・ムーアの3ポイントショットも続き、試合開始から1分23秒で9-2とリードした。その後もムーア、エバンス、イギー・ミッチェルの3Pショットなどで得点を重ねたシドニー大は20-4とさらに点差を拡大。NCCUもエースガードのソン シンハオを中心に挽回を図るが、前半を終えた時点でもシドニー大が44-37でリードしていた。

しかしNCCUは3Qのスタートから5分間の14-7のランで51-51と追いつき、さらにそこから9-2の攻勢をかけ60-53と形勢を逆転。以降はリズムを失ったシドニー大のオフェンスが精度を失う一方でNCCUのショットメイクが冴え、そのまま勝利となった。この対戦は昨年の3位決定戦と同じ顔合わせだったが、シドニー大は1年越しのリベンジならず。5位の座にはNCCUが就くこととなった。

3位決定戦:日体大 86-72 日本学生選抜

昨年5-6位決定戦を戦った両チームが、今年は3位の座を争って再度対戦し、昨年に続き日体大が勝利した。日体大はDay2までの2試合で平均得点が59.5と、オフェンス面で思うようなプレーができずにいたが、80点越今大会最終戦は目指す展開に持ち込んだ。藤田将弘HCは試合後、「今日は若い日本学生選抜を相手にしっかりライオンズのバスケットボールをやっていこうと話して、そのとおり進められました」と話した。

日体大は西部秀馬がゲームハイの24得点を挙げ、コネ ボウゴウジィ ディット ハメードも22得点に16リバウンドのダブルダブル。日本学生選抜ではキャプテンの佐藤友(東海第2年)が前日に続き11得点に9リバウンドとしぶとい活躍を披露した。日本学生選抜を率いた西尾吉弘HCは、合宿を含めチームを率いた6日間を、「日に日に成長が見られ、今日も疲れが出ている中でも最後までやろうとする姿勢、戦い続ける姿勢を見せてくれました。このチームでWUBSを戦えてよかったです」を振り返った。

決勝戦:高麗大 95-85 デ・ラサール大

高麗大は効果的なゾーンディフェンスと伝統のシュート力で序盤からリードを奪い、デ・ラサール大の執念の追い上げをかわしてWUBSでの初タイトルを手にした。オフェンス面ではフォワードのユン キチャンが前半だけで20得点に到達する爆発ぶりで、最終的に3Pショット6本を決めて26得点。エースガードのムン ヨヒョンは9分42秒という少ない出場時間で3P6本中3本、2P7本中6本を決めて21得点を挙げた。軽快なクロスオーバードリブルで相手を揺さぶりわずかなスキをついて長距離砲を炸裂させたムンのプレーは、代々木第二に集ったファンを大いに沸かせた。

決勝でのムンは韓国A代表に選ばれるだけの実力をいかんなく見せつけた

デ・ラサール大ではマイク・フィリップスが30得点、12リバウンド、6アシストにスティールとブロック1本ずつ。ムンとマッチアップしたガードのキーン・バクラーンも18得点と意地を見せた。両者を軸に20点差以上のビハインドを最後まであきらめず追い続けた戦いぶりに、場内は「ゴー・ラサール!」の大合唱。フィリップスは「感動して、ものすごく力を出すことができました」と敗れたものの誇らしげだった。

泥臭くリバウンドやルーズボールに食らいつき、相手ビッグマンをはねのけてレイアップをねじ込んだフィリップスの活躍も印象的だった

☆最終順位
優勝 高麗大
準優勝 デ・ラサール大
3位 日体大
4位 日本学生選抜
5位 NCCU
6位 シドニー大
7位 フィリピン大/HKU(香港大)

WUBS2025トピックス——児玉ジュニアが日本経済大に持ち帰る「世界標準」

日本学生選抜で、Day2のデ・ラサール大戦に出場機会を得られなかった児玉ジュニア(日本経済大1年)。最終日は13分26秒コートに立ち、3Pと2P1本ずつを沈めての5得点に3リバウンド、1アシスト、2スティールと攻守に躍動した。秀でた運動能力を生かした果敢なアタックは、2度ブロックされたが1度は迫りくるディフェンダーのプレッシャーをはねのけて決め切りガッツポーズ。前日の悔しさもぶつけるような力強いプレーぶりは来場者の喝さいを受けた。

試合後、ブロックされたアタックの場面について話を聞くと、「ベンチに帰って、『あれはダンクに行けたなぁ!』と思っていました」と苦笑い。「出たばかりであまり温まっていなかったのもあって…。でもこれからは、どんどんダンクを狙っていきたいです」と元気なコメントを聞かせてくれた。

自分よりも大きな相手が待ち受けるゴール付近に思い切ってアタックし、相当なコンタクトがあっても跳ね返して決め切ってくる海外の選手たちの気迫に満ちたプレーは大いに刺激になった様子。「海外の選手たちはどんどんチャレンジして自分の気持ちをぶつけて叩き込んだり、体を当ててシュートしたり。気持ちの部分は日本と違うなと感じました」と目を輝かせながら話してくれた。

前日フィリピン大のクリスチャン・ルアンゾンAコーチが、「フィリピンの若者たちは皆、裸足でも何でも構わずプレーするし、4本のラインで区切られたコートの中では命懸けで戦いますよ」と話していたことを伝えると、「このような機会をもらった選手たちが、自分のチームにそうした部分を伝えていくのが大事だと思います。僕は泥臭くやるタイプ。(ルアンゾンAコーチが言うような)その雰囲気をチームに持ち帰ってプレーしたいです」との回答。出場機会が限られたものの、WUBS2025は児玉にとって、飛躍を後押しするインスピレーションになったに違いない。

8月10日にDay2を迎えたWUBS2025(World University Basketball Series2025=第4回ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ)は、日本学生選抜がデ・ラサール大(フィリピン)と、そして日体大が高麗大(韓国)と、どちらも決勝進出をかけたビッグゲームを戦った。結果はどちらも日本勢の黒星となり、WUBS始まって以来初の日本勢優勝の可能性は消えた。

ほか2試合は、国立政治大(チャイニーズ・タイペイ=NCCU)が香港大(香港=HKU)を総合力で圧倒し、シドニー大(オーストラリア)はフィリピン大(フィリピン)とのフィジカルなバトルをしのいで勝利した。この結果最終日のDay3は、以下の組み合わせとなっている。

☆Day3/8月11日(月・祝)の試合日程 ※会場は国立競技場代々木第二体育館
5-6位決定戦:シドニー大 vs NCCU(11:30~)
3位決定戦:日本学生選抜vs 日体大(14:30~)
決勝戦:デ・ラサール大 vs 高麗大(16:30~)

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Game1:NCCU 102-48 HKU

前日ディフェンディング・チャンピオンのデ・ラサール大と大接戦を演じ84-89で敗れたNCCUは、HKUに対しスタートから猛攻を浴びせ1Q終了時点で31-6と大量リードを築き、そのまま40分間走り続けて勝利をつかんだ。サイズ面で大きなアドバンテージがあるNCCUは208cm、120kgのボバカー エムボを中心にパワフルなオフェンスを展開。そのボバカーの17得点を筆頭に6人が2桁得点に乗せた。

HKUも初戦よりリラックスした雰囲気で試合に入ることはできていたが、それでも1QにNCCUのビッグランに対抗し切れなかった。後半に入ってエースのカイル ツァンの3Pショットが当たりだし良い流れを作れた時間帯もあったが時すでに遅し。敗れたHKUはこの一戦を持ってWUBS2025での出番を終えた。

勝ったNCCUはDay3に5-6位決定戦を戦う。チェン ツーウェイHCは、「優勝のかかった試合を戦えないのは残念」と話す一方、「日本でWUBS2025以外にも練習試合をする機会を持てています」とのこと。今大会に参加する意義は、年々膨らんでいるようだ。

Game2:シドニー大 96-77 フィリピン大

この一戦は、ファイナルスコアほどの実力差を感じずに楽しめた人が多かったのではないだろうか。点差の要因は、フィリピン大が前日に続いてショットメイクに苦しんだからだ。エースガードのハロルド・アラルコンを故障で欠いた状態だったとはいえ、オープンルックが何度もありながら3Pショットが37本中成功6本のみ(成功率16.2%)というデータは、フィリピンの大学王者の本来の実力であるはずがない。過程はしっかり作ったにもかかわらず、最後にリムのところで、まるでフィリピン大の方だけカギがかかったように感じられるほど、フィリピン大は苦しんだ。

フィリピン大のAコーチを務めるクリスチャン・ルアンゾンは試合後、「昨日の敗戦後、もう一度まとまって戦おうと話し合って今日を迎え、前半はいい戦いができたんですが、後半は全く別の話となってしまいました」と肩を落とした。

シドニー大は、特に後半粘り強いパス回しでフィリピン大のアグレッシブなディフェンスをかわして徐々に、流れを引き寄せた。25得点を挙げたフォワードのイギー・ミッチェルを中心に、果敢なペイントアタックでフィリピン大のビッグマンが待ち受けるインサイドを攻略。相手のバランスが崩れたところでエキストラパスをつないで得点機をモノにするバスケットボールは見応えがあった。

Game3:デ・ラサール大 88-75 日本学生選抜

佐藤友(東海大2年)や近怜大成(大東文化大1年)らのフィールドゴールで序盤に先行した日本学生選抜だったが、1Q終盤に逆転された後2Qにオフェンスが停滞。デ・ラサール大に一気に主導権を持っていかれた。

日本学生選抜はショットメイクに苦しみ、特に前半は3P成功率が6.7%(1/15)。西尾吉弘HC(大東文化大)は、「ちょっとリズムの悪いショットも多かった。もう少しインサイドを絡めてできたら…。後半はペイントタッチをして中から外へと展開できていたんですが。前半も、外から外へのパスでもあと少しでも沈めていれば変わったかもしれません」と分析していた。

この試合では、デ・ラサール大の1対1の強さやタフショットをタフショットと感じさせないほどのしぶといショットメイクが際立った。ルーズボールへの出足やフィニッシュに向かうムーブで自らディフェンダーに体をぶつけてゴールラインをこじ開けていくうまさは、マッチアップした選手たちにとって大いに学ぶべきところがあったのではないだろうか。

ただ、日本学生選抜はプレーメイクもディフェンスもしっかり対抗できていた。キャプテンの佐藤が11得点に12リバウンドのダブルダブルを記録し、石川晃希(明治大2年)の17得点を筆頭に2桁得点が6人を数えたこの敗戦は、きっと今後の糧になるだろう。

Game4:高麗大 68-54日体大

日体大は勝利をつかむことはできなかったが、前半は先行して優位に試合を進めていた。前日「1試合やってみんなの緊張も解けたと思うので、高麗大戦からは自分たちの流れで『6秒オフェンスを』やっていきたいです」と話していた司令塔の月岡煕や、高さで高麗大に対抗できるセンターのコネ ボウゴウジィ ディット ハメードを中心に1Qを終えて21-10と11点差のリードを奪い、2Qも高麗大の反撃に対抗しながら29-23と2ポゼッション差のリードを保っていた。

ところが、3Qは高麗大にスタートから5分間に14-2のランを許し33-37と追う立場に。以降徐々に突き放され、体勢を立て直すことができないまま敗れた。藤田将弘HCは、「どこでどんなストレスがかかったのか、シュート成功率が上がりませんでした。そこをコネが頑張ってくれて点数を稼いでいたんですが、チーム全体で取れない時間が40分続いた感覚」と振り返った。「いい波がなかなか来ないところをもう一つ乗り越えていかないと。いい勉強になったと思います」

一方高麗大のチュ ヒジョンHCは、80得点を目指す日体大を相手に失点を54に抑えた戦いぶりについて、「韓国で『防壁』と呼ばれるディフェンス力は我々の土台」と胸を張った。

WUBS2025トピックス——AKATSUKI JAPANのファンが知っておいた方がいい高麗大のガードコンビ、ムン ヨヒョンとヤン ジョンユン

今回来日した高麗大は、スターターにひざの故障から復帰して間もない3年生のムン ヨヒョンと、この春入学した1年生のヤン ジョンユンのツーガードで戦っている。ムンはアジアカップ2025予選で韓国代表に、ヤンはU18アジアカップ2024の韓国代表に選出されていた有望株。つまり2人を見ることは、ここから数年間の韓国代表を支えるプレーメイカーをチェックすることにつながるのだ。そんな関心を持って、Day1終了後の両者に話を聞いた。

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☆ムン ヨヒョンQ&A

——初戦から、故障明けとは思えない活躍ですね!
今日はシュートが良く入りました。大学でも注力して練習しているので、自信を持って打っています。ドリブルでターンオーバーというケースがありましたけど、僕はドリブルでプレーを作ってショットやアシストを狙うのが得意なプレーですから、積極的にやっていきたいと思っています。
——いつ復帰したんですか?
1か月ほど前になります。この段階でもかなり調子を上げられているとは思いますが、まだまだここからという感じです。100%ではなくて、もっともっと自分はできると思っているので、WUBS2025を通じてより高いレベルの自分をお見せしたいです。
——昨年は準優勝で個人としてはディフェンシブプレーヤー賞でしたね。今大会は優勝してMVPとか、どんな目標を掲げていますか?
今年はもちろん優勝を狙っています。そのためにチームのみんなに活躍してほしいので、MVPは誰がとってもうれしいですね!

☆ヤン ジョンユンQ&A

©月刊バスケットボール

——まずは初戦を振り返ってみてください
10点満点で6点ぐらいです。特に終盤、相手が積極的に当たってきて僕がもう少しボールに絡むべき場面で、ムン選手に任せっきりにしてしまったのを後悔しています。
——役割分担はどんな感じでしているんですか?
メインはあくまでムン選手で僕はサポート役です。相手がムン選手にプレッシャーを強めてきたときに僕が受けて展開する形です。
——得点よりもパスに意識を寄せている感覚ですか?
今日は相手が積極的に前に出てくるディフェンスだったので、ボールを持ったらドライブして相手を引き寄せてパスを裁くようにしていました。いつもそうしているのではなく、相手の対応を見ながら狙っています。
——日本の選手で誰か意識したり、「この選手に負けたくない」と思ったりしている選手はいますか?
日本代表としてプレーしている渡邊伶音選手がいますよね。大きいのに3Pシュートがうまい選手です。
——彼は206cmのビッグマンでポジションが違いますよね!?
ええ。でも、僕と同じ1年生の年代で李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会などに選ばれているのはすごいことだと思うんです。刺激を受けて、僕も負けないように頑張ろうと思うんですよ。

ヤンはムン不在で戦ったUリーグ前半戦で11連勝に貢献して実力を示した。チュHCによると、ピック&ロールでハンドラーとなったときのプレーメイクにまだまだ伸びしろがあるとのことだが、数字に表れないところで努力を惜しまない姿勢も含め将来性を高く買っている。ムンについては、「コンディションが戻ればまた代表に呼ばれるでしょう」と、こちらも自信を持っている様子だった。

ちなみにDay2の日体大戦では、ムンは一気にひっくり返した3Qにフィールドゴール5本中4本を決めて(うち3Pショットは2本中1本成功)9得点と決定的な仕事ぶり。試合を通じて36分5秒プレーしてターンオーバーがなかったことも含め、エースガードらしい活躍と言えるだろう。また、ヤンは23分21秒のプレーで2得点と数字的にはおとなし目だったかもしれないが、ムン同様にこちらもターンオーバーがない。接戦の時間帯が長かったこの一戦で、ツーガードの堅実さは確かに光る要素だった。

海外6大学と日本学生選抜、日体大の8チームが参加するWUBS2025(World University Basketball Series2025=第4回ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ)が、8月9日に国立競技場代々木第二体育館で幕を開けた。Day1は国立政治大(チャイニーズ・タイペイ=NCCU) vs デ・ラサール大(フィリピン)、香港大(HKU) vs 日本学生選抜、日体大 vs シドニー大(オーストラリア)、フィリピン大(フィリピン)vs 高麗大(韓国)の4試合が行われ、デ・ラサール大、日本学生選抜、日体大、高麗大がそれぞれ勝利してセミファイナルにコマを進めた。

Game1:デ・ラサール大 89-84 NCCU

ティップオフから緊迫感漂う対戦は、デ・ラサール大が1Q残り1分を切ってマイク・フィリップスの3Pショットで29-17と2桁点差のリードを築き、優位な展開に持ち込んだ。3Q半ばには一時66-51と15点差まで広がったが、NCCUはここからウー ツーカイの3Pショットなどで7連続得点を挙げて58-66と追い上げる。

ここからは息もつかせぬ大接戦となり、NCCUは4Q残り3分32秒にウーのミドルジャンパーで79-83とさらに追撃。2分50秒にセンターのエムボ・ボバカーがルーズボールのせめぎあいでテクニカルファウルを2度宣告され退場となる窮地も我慢強くプレーし続け、残り31秒にはまたしてもウーのジャンパーが決まってついに84-87の1ポゼッション差に肉薄した。

しかし最終局面では、残り9秒からのオフェンスでしっかり作ったインバウンドプレーからのウーの3Pショットが惜しくもゴールにはじかれ、デ・ラサール大はディフェンス・リバウンドでファウルを受けたルイス・パブロがフリースローをしっかり2本決めて逃げ切りに成功。連覇達成に向け大きく前進した

Game2:日本学生選抜 98-31 HKU

日本学生選抜が是が非でもつかみたかった初戦の白星を、支配的な戦いぶりで手にした。HKUは開始4分過ぎまでは12-9と1ポゼッション差で粘っていたが、以降は日本学生選抜の厳しいディフェンスの前になかなかボールラインを下げることができずミスを連発。2Qの10分間は日本学生選抜に34-2と圧倒され、前半終了時点で58-11と大きく差がつく展開となった。

以降も安定した戦いぶりで乗り切った日本学生選抜は小川瑛次郎(白鷗大2年)の16得点を筆頭に全員得点で4強入り。試合後、西尾吉弘HCは「うまく試合に入ることができました。勝ててホッとしています」と笑顔で話した。HKUから27ものターンオーバーを誘発させたディフェンスの出来に、キャプテンを務める佐藤友(東海大2年)は、「ディフェンスから流れをつかもうと話していたので良かったです」と胸を張るとともに、「明日のデ・ラサール大戦は出だしから今日よりも圧を一段上げていきます!」と早くも闘志満々の様子だった。

Game3:日体大 65-64 シドニー大

日本勢として日本学生選抜の快勝に続きたい日体大は、身長212cmのハリー・エバンスを擁しサイズとフィジカルさを備えたシドニー大に先行を許す苦しい展開から、粘りに粘って1点差の勝利をもぎ取った。

序盤はシドニー大がリードする時間が長く、2Q半ばには20-29と3ポゼッションの差がついた。ただ、勝負どころでビッグショットを沈めたキャプテンの早田流星をはじめ、日体大はピンチにも我慢強くプレーし続けた。

4Q終盤は日体大のビッグプレーも次々と飛び出した。23得点に14リバウンドと獅子奮迅の活躍を披露したコネは、64-61の3点リードで迎えた残り43秒にシドニー大の追撃を阻む豪快なブロックショット。シドニー大のオフェンスは続いたが、今度は司令塔の月岡煕がこの日5本目となる値千金のスティールからファウルをもらってフリースローを1本決め、65-61。シドニー大はムーアの3Pショットで1点差に巻き返したが、最終的に月岡のフリースローが決勝点となった。

Game4:高麗大 75-71フィリピン大

Day1の最終戦は、序盤に高麗大がティップオフから19-1のランで突き放し、一方的な展開になるかと思われたが、フィリピン大が懸命に食らいつく激戦となった。

勝敗を分けたのは2Pショットの決定力。互いにフィジカルなチーム同士の激突だったが、その中で高麗大が2P成功率52.2%(12/23)だったのに対し、フィリピン大は39.6%(19/48)にとどまった。特にビッグマンが密集するゴール近辺のエリアで、フィリピン大のショットは「ことごとく」と言いたくなるほどリムにはじかれた。

それだけ高麗大のフィジカルなディフェンスが威力を発揮していたのは事実だ。しかし、リバウンドではフィリピン大が46-32と上回り、特にオフェンスではリバウンド機会の42.2%をものにしていたことを思えば、パワーの点で差があったとは思えない。ほんのわずか、高麗大にツキが味方したようなところもあったかもしれない。

高麗大は1Qに3Pショットを7本中5本成功させ勢いに乗ったことも、流れを作る上では非常に大きかったに違いない。

☆Day2/8月10日(日)の試合日程 ※会場は国立競技場代々木第二体育館

Game1:NCCU vs HKU(11:10~)
Game2:シドニー大 vsフィリピン大(13:10~)
Game3:デ・ラサール大 vs 日本学生選抜(15:40~)
Game4:日体大 vs 高麗大(18:10~)

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WUBS2025トピックス——日本学生選抜の意気込み

必勝を期して臨んだDay1にみごと白星をつかみ4強入りを果たした日本学生選抜は、大会開幕前に東洋大の総合スポーツセンター(東京都板橋区)で3日間の合宿を組んでチーム作りを行った。その現場で、昨年から連続出場となるキャプテンの佐藤友(東海大2年)と菅野陸(山梨学院大2年)に、今年の意気込みを聞いた。

☆佐藤友Q&A

©月刊バスケットボール

——今年はどんな意気込みで臨んでいますか?
去年はDay1で、李相佰盃⽇・韓⼤学代表バスケットボール競技⼤会などで親しみの深い韓国の高麗大に負けてしまったのがすごく悔しかったです。この1年間でいろんな国際試合をやってきて、今年は経験値も高くなっていると思うので、初戦から負けないという気持ちで臨んでいます。
——ご自分ではどんなところが良くなっていると思いますか?
はっきり言えるのはディフェンス面です。この1年間、ディフェンスの足を作ってきました。ボールマンへのプレッシャーも、自分の中ではすごく成長できたと思っています。ディフェンス力を発揮していきたいですね。

☆菅野陸Q&A

©月刊バスケットボール

——今年はどんな意気込みで臨んでいますか?
去年は負けスタートで悔しい思いをしました。今年はみんなでしっかり勝ち抜いて最終日に決勝に行けるようにしたいです。去年は自分のやりたいプレーや得意なプレーが全然できなかったという気持ちです。去年を経験したということも含め、自信を持ってプレーしたいですね。
——西尾HCは、「今年のチームは日本代表の意識が強い」ともおっしゃっていました。ご自身でもやはりそういう意識を持っていますか?
はい、WUBS2025は(A代表関係者にも)見てもらえると聞いていますので、試合でしっかり結果を残したいです。

8月7日の公開練習より、西尾HCを囲んでのハドル(©月刊バスケットボール)

西尾HCは2人のコメントとは若干違うニュアンスで、「もちろん勝ちたいですが、昨年以上に若いチームなので、リベンジというよりは選手たちがどのくらい成長してくれるかなということが楽しみです」とのことだった。Day1は選手たちの勝利と成長への意欲とコーチ陣の思いが良い形でコート上に表れた結果だろう。

海外の5つの国と地域から強豪大学6チームを迎え、日本勢2チームと併せた全8チームで王座を競う第4回WUBS2025(World University Basketball Series=ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ)が、いよいよ今週末8月9日に国立代々木競技場第二体育館で幕を切って落とす。

来日チームの顔ぶれは、ディフェンディング・チャンピオンのデ・ラサール大とフィリピン大(ともにフィリピン)、昨年準優勝の高麗大(韓国)、同3位の国立政治大(NCCU=チャイニーズ・タイペイ)、同4位のシドニー大(オーストラリア)、そして今回が初出場となる香港大(HKU=香港)。日本からはスプリングトーナメントを制した日体大と日本学生選抜が出場する。果たしてどのような展開が待ち受けているか、ここではDay1の4つの対戦を軸に、11日(月・祝)まで続く3日間の熱闘を展望してみたい。

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8月9日(土)の対戦は1回戦4試合で、組み合わせは以下のとおり。一つ一つの対戦の見どころを探っていこう。

オープニングは第2回、第3回大会の王者が激突!
Game1——NCCU vs デ・ラサール大(11:10~)

WUBS2025はいきなり直近2大会の王者対決で幕を開ける。NCCUはWUBS2023のチャンピオンであり、デ・ラサール大はWUBS2024のセミファイナルでそのNCCUをオーバータイムの末に87-82で倒し、最終的に王座を獲得したチームだ。

両チームには、NCCUに司令塔のソン シンハオ、デ・ラサール大にはフォワードのマイク・フィリップスと双方とも頼れるエースがいる。バックコート陣はどちらも果敢で、フロントラインはどちらも機動力とサイズを兼ね備えた力強い布陣。今回も間違いなく好ゲームとなるだろう。

NCCUのエース、ソン シンハオ(©月刊バスケットボール)

昨年の対戦では、デ・ラサール大がリバウンドで55-42と優位に立ったことと、両チームが20以上のターンオーバーを犯す「乱戦」だったことが結果に影響した。NCCUはミスを極力抑えることがカギ。逆にデ・ラサール大は、ミスを怖がらずファウルを我慢しながらアグレッシブなディフェンスからトランジションでハイスコアな展開に持ち込めれば勝機が広がるのではないだろうか。

NCCUはチャイニーズ・タイペイの大学リーグUBAで昨季連覇を5に伸ばしただけでなく、3シーズンにまたがる50連勝中でもあり、乗りに乗っているという表現がぴったりくるチーム。一方のデ・ラサール大はフィリピンの大学王者を決めるUAAPの直近シーズンでファイナリストとなった後、チームの中心だったケビン・キンバオがプロに転向したが、7月まで行われていたプレシーズントーナメントでは予選リーグを1位で通過し、最終的にベスト4入りを果たしている。両チームには実力も強烈な勝ちたい理由もある。見逃せない一戦だ。

初出場のHKUを新生日本学生選抜が迎え撃つ!
Game2——HKU vs 日本学生選抜(13:10~)

WUBS初参戦のHKUは、中國香港大專體育協會(USFHK)主催の大学リーグで2024-25シーズンのチャンピオンとなったチームだ。対する日本学生選抜はWUBS2024で6位に終わっており今大会では上位進出の大きな期待を背負っている。

日本学生選抜のキャプテンを務める佐藤友(©月刊バスケットボール)

HKUの戦力的な特徴は、カイル ツァンという2年生のシューティングガードを軸に機動力を生かすところ。センターを務める198cmの4年生ベン・モクがチーム最長身。190cm以上が4人で平均186.8cmと比較的小柄であり、平面的なスピードを生かしたいチームだ。その中で国内リーグMVPに輝いたカイルの得点力を引き出す戦い方が高いレベルで遂行できれば、好成績につながるだろう。

一方、佐藤友(SF/189cm/東海大2年)がキャプテンを務める日本学生選抜は、全員が1,2年生で伸びしろいっぱいのチーム。しかし菅野陸(PG/177cm/山梨学院大2年)、湧川裕斗(PG/183cm/明治大1年)らアンダーカテゴリーの代表経験者、ルーキーインカレで日本経済大の初優勝に貢献して大会MVPとなった児玉ジュニア(SG/180cm/2年)ら、この世代の有力タレントぞろいだ。昨年の悔しい結果を受け上位進出が望まれる立場も理解している。チームリーダーも兼任する西尾吉弘HC(大東文化大)の下、個々の能力を互いが補完し合って戦うことがカギ。それを40分間できれば初戦突破はもちろん、それだけにとどまらない成果を手にすることができるに違いない。

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日体大に立ちはだかるシドニー大の「壁」
Game3——日体大 vs シドニー大(15:10~)

この一戦の大きな見どころは、どちらがリバウンドを制してトランジションゲームに持ち込めるかに集約されそうだ。高さ自体というより、トランジション・オフェンスをどれだけ得点に結びつけられるか、どれだけ阻止できるかが勝負を分ける。

チーム内に大きな動きがあった日体大では、キャプテンの早田流星が担う責任をチームとして共有して一丸となることが最重要事項かもしれない(©月刊バスケットボール)

両チームのロスターを見ると、日体大にはスプリングトーナメントでリバウンド王に輝いた207cmのコネ ボウゴウジィ ディット ハメード(3年)、200cmの新入生サー シェッハと200cm超えのビッグマンが2人いる。ただし両者を除くと190cm以上の選手は登録されておらず、平均身長183.9cmはシドニー大の190.9cmに比べ7cm低い。シドニー大には212cmのハリー・エヴァンスという3年生の新戦力が加わっており、190cm以上は6人。最も小柄な1年生ガードのジェシー・ウェインステインでも182cmある。サイズではシドニー大が優位と言えそうだ。

ただしシドニー大は、WUBS2024でチームのスコアリングリーダーだったマティー・ウェイチャーら昨年の主力がいない。日体大相手にサイズのアドバンテージをフル活用できるかどうかは、正直なところやってみなければわからない。

逆に、日体大が持ち味であるスピードに乗った平面的なバスケットボールの威力を十分発揮するには、リバウンドで相手を苦しめた上で、月岡煕らガード陣のそつないプレーメイクと西部秀馬らウイング陣の高確率なショットメイクが欠かせない。また何より、春先までエースとして活躍した小澤飛悠がプロに転向した今、サイズ面で上回るシドニー大の壁を乗り越えていくには、キャプテン早田流星の下で一致団結できるかどうか。WUBS2025初戦は冬に向けての試金石。注目しよう。

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フィリピンと韓国の王者同士の熱戦に期待
Game4——フィリピン大 vs 高麗大(17:10~)

Day1の締めくくりは、フィリピンの王者フィリピン大が韓国の王者である高麗大と対戦する。

エースガードのムン ヨヒョンの離脱中に存在感を増している1年生ガードのヤン ジョンユン(FIBA U18アジアカップ2024より ©FIBA)

フィリピン大は昨年末のUAAPファイナルでデ・ラサール大の連覇を阻止して王者となっただけでなく、この7月まで行われていたプレシーズントーナメントでも王座に就いたチームだ。プレシーズントーナメントでは、予選リーグでデ・ラサール大に首位を譲ったが、同大とのUAAPファイナル再戦となったセミファイナルで83-78の勝利をつかむとファイナルでもナショナル大に79-65で快勝。現在好調の波に乗っている。

高麗大は7、8月が国内リーグ(Uリーグ)のブレイク。その間の強化とコンディショニングの詳細は未確認だが、発表されたロスターには離脱していたエースガード、ムン ヨヒョン(문유현)が含まれている。韓国A代表にも選出された実績があり、WUBS2024 ではベストディフェンダー賞に輝いたムンはぜひとも注目したいタレント。また、Uリーグでムンが離脱していた期間に代わって活躍してきた新入生のビッグガード、ヤン ジョンユン(양종윤、190cm)のパフォーマンスも見逃せないポイントだろう。フィリピン大にはハロルド・アラルコンという188cmのスコアリングガードがおり、両チームのバックコート陣がどのようなせめぎ合いを見せるかが、この一戦の勝負に影響を及ぼすカギとなりそうだ。

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3日間見どころ満載のWUBS2025をお見逃しなく!

4強に名を連ねるチームが明らかになるDay1の結果いかんで、その後の見どころは変わる。とはいえ、日本勢は両チームとも、初日の結果いかんによらずDay2は何らかのタイトルを保持する強豪との対戦。どのように転ぶとしても、Day2以降も見応え満点の試合が続く。

別の視点からは、今回はフィリピン勢同士のファイナルになる可能性もあり、それはUAAPファイナルの再現となる。フィリピン大とデ・ラサール大はUAAPファイナルではフィリピン大が2勝1敗、プレシーズントーナメントでは1勝1敗とほぼ互角の対戦経過をたどっている激熱のライバル関係。仮にファイナルでの顔合わせにならなかったとしても、WUBS2025で両者の対戦が実現するとなれば激戦必至だ。…というように、見どころ満載のWUBS2025。チケットはもう入手されただろうか? 世界から集う大学生プレーヤーたちの情熱あふれるプレーで、真夏のバスケットボールの祭典をぜひ楽しんでほしい。

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日体大、日本学生選抜、白鷗大と日本勢がこぞって初日で敗れた第3回ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ(World University Basketball Series=以下WUBS)WUBS2024から1年が過ぎ、今年も8月9日(土)~11日(祝・月)にかけて、国立代々木競技場第二体育館でWUBS2025が開催される。昨年5位と日本勢最高成績を収めた日体大、その日体大に5-6位決定戦で屈した日本学生選抜は2年連続出場。新チームで昨年の悔しさを晴らす機会を得た。

WUBS2025に出場する顔ぶれは、ディフェンディング・チャンピオンのデ・ラサール大とフィリピン大のフィリピン勢2チームに、昨年準優勝の高麗大(韓国)、同3位の国立政治大(NCCU=チャイニーズ・タイペイ)、同4位のシドニー大(オーストラリア)、そして初出場の香港大(HKU=香港)の海外勢6チームに日体大と日本学生選抜を加えた8チーム。初日の組み合わせは以下のとおりとなっている。

☆8月9日(土)の対戦(1回戦4試合)
Game1 NCCU vs デ・ラサール大(11:10~)
Game2 HKU vs 日本学生選抜(13:10~)
Game3 日体大 vs シドニー大(15:10~)
Game4 フィリピン大 vs 高麗大(17:10~)

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日体大、日本学生選抜とも、まずは初戦に勝って4強入りを果たし、チームとしてだけではなく日本の大学バスケットボール界の上昇機運を加速していきたいところ。ビッグゲームを前に、両チームの戦力を振り返っておこう。

日本学生選抜は全員1、2年生の大胆なチーム構成

WUBS2025の日本学生選抜は7月24日に発表された。指揮官は昨年から継続して西尾吉弘HC(大東文化大学監督)が務める。また、セレクションに際して根底に下級生に機会を用意する考えがあることも昨年同様に感じられる。平均身長188.7cmも、昨年のチーム(189.5cm)と大きくは変わらない。

■WUBS2025の日本学生選抜チーム

<選手> ☆はWUBS2024出場選手
#1 佐藤 友(SF / 189cm / 東海大2年)☆
#2 赤間 賢人(SG / 189cm / 東海大2年)
#3 小川 瑛次郎(SF / 187cm / 白鷗大2年)
#4 中村 英司(SG / 188cm / 大東文化大2年)
#5 石川 晃希(PF / 192cm / 明治大2年)
#6 菅野 陸(PG / 177cm / 山梨学院大2年)☆
#7 児玉 ジュニア(SG / 180cm / 日本経済大2年)
#8 湧川 裕斗(PG / 183cm / 明治大1年)
#9 近 怜大成(C / 200cm / 大東文化大1年)
#10 松本 秦(SF / 191cm / 早稲田大1年)
#11 井伊 拓海(C / 197cm / 筑波大1年)
#12 十返 翔里(SF / 191cm / 東海大1年)
#13 高田 将吾(SF / 189cm / 筑波大1年) ※「高」ははしごだか

<チームスタッフ>
チームリーダー/ヘッドコーチ 西尾 吉弘 大東文化大
アシスタントコーチ 松島 良豪(国士舘大)、仲澤 翔大(筑波大)
アスレティックトレーナー 関根 悠太(帝京平成大)
ストレングス&コンディショニングコーチ 鎌田 晃太郎(サンロッカーズ渋谷)
テクニカルスタッフ 櫻井 椋介(国士舘大)
チームマネージャー 大島 理子(大東文化大)
アシスタントチームマネージャー 幸地 あすか(東海大)

昨年と異なるのは西尾HCがチームリーダーを兼務していることと、ロスターの全員が1、2年生という点。WUBS2024を経験したメンバーも佐藤と菅野の2人だけで、1年生が6人おり、現実的かどうかは別として1年生だけでコート上を占めることさえ可能だ。そうした意味では、昨年以上に大胆な人選と言えるのではないだろうか。

今回初選出のメンバーには、新人インカレを制した日本経済大の得点源で、大会のMVPを受賞した児玉や、昨年ウインターカップ2024で福岡大附大濠高の全国制覇に大きく貢献した湧川、大東文化大の期待のビッグマンで身長200cmの近らが名を連ねる。近、井伊、十返は7月にウィリアム・ジョーンズカップの日本代表として日の丸を胸に戦ってきたばかり(このチームには西尾HCもアシスタントとして帯同)。半数以上がアンダーカテゴリーで代表活動を経験しているロスターでもあり、ポテンシャルの高さに疑問の余地はない。

日本経済大の児玉ジュニアは、新人インカレで新たな歴史を作る初優勝に大きく貢献し、大会MVPに選出された(©月刊バスケットボール)

昨年悔しい思いをした西尾HCが、同じ思いを共有する佐藤と菅野の力も借りながら、有能なタレントがそろうこの集団にどんな闘志を注ぎ込むか。WUBS2025は、いよいよ開幕まで10日を切っている。

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風雲急を告げる日体大のチーム状況

スプリングトーナメントで3連覇を成し遂げWUBS2025の出場権を勝ち取った日体大では、いくつか気になる出来事があった。中でも非常にインパクトが大きいと思われるのは、同大会の得点王となりMVPに選出された小澤飛悠のプロ転向だ。7月7日に名古屋ダイヤモンドドルフィンズ入りが発表されている。押しも押されもせぬエースがチームを離れたことで、戦力に少なからぬ影響があると考えるのが自然だろう。

その小澤を除き、スプリングトーナメントで出場機会があったのは以下の選手たちだ。

#1 コネ ボウゴウジィ ディット ハメード(C / 207cm / 3年)
#5 高口 陽季(SF / 188cm / 2年) ※「高」ははしごだか
#6 吉田 叶貴(F / 183cm / 3年)
#7 西部 秀馬(F / 189cm / 4年)
#10 早田 流星(F / 185cm / 4年)
#11 山口 瑛司(PG / 181cm / 2年)
#13 新谷 勇晴(PG / 187cm / 1年)
#14 土合 夢咲(F / 184cm / 1年)
#15 サー シェッハ(C / 200cm / 1年)
#17 小野寺 星夢(SG / 180cm / 1年)
#21 月岡 熙(PG / 174cm / 4年)
#23 東郷 然(PG / 187cm / 1年)
#35 大江 悠斗(PG / 170cm / 3年)
#41 石川 響太郎(SG / 180cm / 4年)
#45 朝田 健心(SG / 180cm / 3年)
#52 小田 健太(SF / 185cm / 3年)
#55 寺岡 拓真(SF / 177cm / 3年)

この中で#1コネは同大会のリバウンド王と優秀選手賞、#21月岡はアシスト王、#7西部はベストファイブ輝いている。また#5高口、#11山口、#13新谷、#15サー、#17小野寺、#23東郷らは6月の関東新人戦で数字を残した。ただ、関東新人戦での日体大は、本戦3回戦で江戸川大に敗れ、最終的に11位と予想外に元気のない結果に終わった。これが日体大に関してもう一つ気になる出来事だ。

WUBS2025で心機一転の再スタートを期する日体大にあって、運動能力が高いビッグマンのコネが屋台骨として活躍することも欠かせない条件だろう(©月刊バスケットボール)

3年連続24回目の優勝を果たしたスプリングトーナメントから、大きく変化した状況に置かれている日体大。チームキャプテンの#10早田、ゲームキャプテンの#21月岡ら上級生を中心に、再起を期して臨むWUBS2025では、昨夏の成績を上回り王座を争う輝かしい姿を期待したい。

– 初選出となる11名を含む計13選手を選出 –

楽天グループ株式会社(以下「楽天」)と一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟(以下「JUBF」)は、世界各国からトップレベルの大学男子バスケットボールチームが参加し、今年で4回目の開催となる大会「World University Basketball Series 2025」(以下「WUBS 2025」)に出場する日本学生選抜の選手を本日発表しました。

今大会では大学バスケットボールにて活躍した選手を中心に、昨年度も本大会に出場した佐藤友選手や菅野陸選手のほか、初選出11名を含む計13名の選手をJUBFが選出しました。

楽天とJUBFは、「World University Basketball Series」を通じて次世代の有望なアスリートに活躍する機会を提供し、世界中のファンにバスケットボールの魅力を発信するとともに、バスケットボール界の発展に寄与する取り組みを続けてまいります。

■選手

No. 氏名 ポジション 所属 出身校

1 佐藤 友 SF 東海大学 2年 東山高等学校
2 赤間 賢人 SG 東海大学 2年 藤枝明誠高等学校
3 小川 瑛次郎 SF 白鷗大学 2年 羽黒高等学校
4 中村 英司 SG 大東文化大学 2年 広島皆実高等学校
5 石川 晃希 PF 明治大学 2年 宇都宮工業高等学校
6 菅野 陸 PG 山梨学院大学 2年 帝京安積高等学校
7 児玉 ジュニア SG 日本経済大学 2年 福岡第一高等学校
8 湧川 裕斗 PG 明治大学 1年 福岡大学附属大濠高等学校
9 近 怜大成 C 大東文化大学 1年 仙台大学附属明成高等学校
10 松本 秦 SF 早稲田大学 1年 洛南高等学校
11 井伊 拓海 C 筑波大学 1年 早稲田実業学校高等部
12 十返 翔里 SF 東海大学 1年 八王子学園八王子高等学校
13 髙田 将吾 SF 筑波大学 1年 福岡大学附属大濠高等学校

■チームスタッフ

氏名 所属

チームリーダー/ヘッドコーチ 西尾 吉弘 大東文化大学
アシスタントコーチ 松島 良豪 国士舘大学
アシスタントコーチ 仲澤 翔大 筑波大学
アスレティックトレーナー 関根 悠太 帝京平成大学
ストレングス&コンディショニングコーチ 鎌田 晃太郎  サンロッカーズ渋谷
テクニカルスタッフ 櫻井 椋介  国士舘大学
チームマネージャー 大島 理子 大東文化大学
アシスタントチームマネージャー 幸地 あすか 東海大学

■海外から参加する注目4選手

ソン・シンハオ (Sung Hsin-Hao)

・国立政治大学(チャイニーズ・タイペイ)
・#10/4年/PG/185cm
・紹介文:
チャイニーズ・タイペイ大学バスケ界王者の司令塔としてチームを牽引するポイントガード。冷静な試合運びと高精度の3Pシュートを武器に、2025年UBAリーグではチームの5連覇に貢献し、ファイナルMVP、アシスト王を達成。Bリーグを含めてプロ入りを見据えた勝負のシーズン、同大学黄金期を支えるキープレイヤーとして大きな注目を集めている。

ハロルド・アラルコン (Harold Alarcon)

・フィリピン大学(フィリピン)
・#18/5年(大学院)/SG/190cm
・紹介文:
フィリピン大学で攻守の要として活躍するシューティングガード。U19フィリピン代表としての国際経験もあり、高い得点能力と冷静なゲームコントロールを兼ね備え、勝負所でのクラッチプレーにも定評がある。UAAPシーズン84ではチームの優勝に大きく貢献し、その後も安定したパフォーマンスでプレーオフ常連チームの原動力となっている。

ムン・ユヒョン (Moon Yu-Hyeon) 

・高麗大学(韓国) ※韓国A代表メンバー
・#24/3年/PG/181cm
・紹介文:
高麗大学を3連覇に導いたエースガード。卓越したゲームメイクと勝負強さを兼ね備え、2024–25年Uリーグ決勝ではフル出場で29得点・13アシストと圧巻の活躍を見せ、MVPを受賞。正確な3Pシュートと高い視野を武器に、韓国代表としてもプレーする注目の司令塔。今季はプロ入りを視野に入れ、さらなる飛躍を狙う。

メイソン・アモス (Mason Amos)

・デ・ラサール大学(フィリピン) ※フィリピンA代表メンバー
・#21/2年/PF/201cm
・紹介文:
フィリピン代表経験を持つフォワードであり、デ・ラサール大学の将来を担う期待のスコアラー。柔らかいシュートタッチと高精度な3Pシュートに加え、強靭なフィジカルとゴール下でのフィニッシュ力を兼備。FIBA U19ワールドカップや東南アジア競技大会でも活躍し、国際経験がプレーに厚みをもたらしている。ライバルのアテネオ大学からの電撃移籍を経て、新天地での飛躍に燃える大型フォワード。

■「World University Basketball Series 2025」開催概要

主催: 一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟(JUBF)
主管: World University Basketball Series組織委員会
運営協力: 「Rakuten Sports」
後援: スポーツ庁、渋谷区、駐日フィリピン共和国大使館、台北駐日経済文化代表処、駐日韓国大使館 韓国文化院、一般社団法人 渋谷未来デザイン、一般財団法人 渋谷区観光協会
日程: 2025年8月9日(土)~8月11日(月)
会場: 国立代々木競技場 第二体育館(東京都渋谷区神南2-1-1)
大会形式: トーナメント方式
競技規則: FIBA競技規則に則る(一部ローカルルールを適用)

大会スケジュール:

【一回戦】
2025年8月9日(土)
開場予定 10:15〜

– 【Game 1】 11:10〜
  国立政治大学(チャイニーズ・タイペイ)vs デ・ラサール大学(フィリピン)

 – 【Game 2】 13:10〜
  香港大学(香港) vs 日本学生選抜(日本)

 – 【Game 3】 15:10〜
  シドニー大学(オーストラリア)vs 日本体育大学(日本)

 – 【Game 4】 17:10〜
  フィリピン大学(フィリピン)vs 高麗大学(韓国)

公式サイト:https://www.sports.rakuten.net/wubs/?scid=wi_rsd_wubs25_pr2
公式X:https://x.com/wubs_official
チケットに関するお問い合わせ先:com-ticket-wubs@mail.rakuten.com
大会に関するお問い合わせ先:jubf.kouhou@gmail.com

日本のカレッジバスケットボールファンにとって、第4回を迎えるワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ(World University Basketball Series=以下WUBS)での大きな注目点の一つに、昨年に続き2大会連続での出場が決まっている日本学生選抜のメンバーと戦いぶりがあるのではないだろうか。昨年は初日に高麗大との接戦に72-79で競い負けたことが響いて最終的に6位。2日目に白鷗大から手にした80-58の勝利が唯一の白星であり、最終日は日体大に77-93で再び敗れた。

指揮官を務めた西尾吉弘HC(大東文化大学監督)以下誰も、国の名前を背負ったチームでのこの結果に満足できなかったのはもちろんだ。しかし一方では、12人中10人が2年生以下という若いメンバーの間に短期間で絆も芽生え、みごとな連係からの得点シーンが多々あり、チーム一丸となった堅守が光る時間帯も長かった。大会を終えて西尾HCが、「このチームでもう少しやってみたいと思いました」と話したほど、WUBS2024の日本学生選抜は手応え、見応えのあるチームでもあったのだ。

来る8月9日(土)~11日(祝・月)に国立代々木競技場第二体育館で開催されるWUBS2025に臨む今年のチーム構成は、まだ発表されていない。しかし2度目の挑戦となる今回は、昨夏の悔しさを引き継いで上位進出という結果をぜひとも期待したいところだがどうなるか。初日の対戦相手は初出場の香港大(香港)。勝てば翌日はディフェンディング・チャンピオンのデ・ラサール大(フィリピン)と同3位の国立政治大(NCCU=チャイニーズ・タイペイ)の勝者とセミファイナルを戦うことになる。

昨年黒星を喫した相手の高麗大と日体大は、フィリピンから初出場を果たすフィリピン大(フィリピン)、シドニー大(オーストラリア)とともに逆山。まずは初戦に勝利して4強入りを決め、最後に昨年のリベンジを果たして優勝——こんな流れで日本学生選抜の名誉挽回なるか? これはWUBS2025全体の見どころの一つでもあるだろう。

単独チームとして出場する日体大を除く国内の大学生プレーヤーたちの中で、WUBS2025の日本学生選抜に名を連ねる可能性が高いのはどんな顔ぶれだろうか。第48回李相佰盃⽇・韓⼤学代表バスケットボール競技⼤会(以下李相佰盃、5月16〜18日に韓国で開催)、第44回ウィリアム・ジョーンズカップ(以下ジョーンズカップ、7月12~20日までチャイニーズ・タイペイで開催)、FIBA U18アジアカップ2024(以下U18アジアカップ2024、昨年9月2~9日にヨルダンで開催)でのセレクションを、参考まで掲載しておこう(※印はWUBS2024の日本学生選抜に名を連ねたプレーヤー)。

☆李相佰盃メンバー(プロ転向を表明したプレーヤーは除外)
塚本 智裕(PG / 80cm / 大東文化大4年)※
中川 知定真(PF / 192cm / 東海大3年)
田中 流嘉州(F / 194cm / 大東文化大4年)
轟 琉維(PG / 169cm / 東海大3年)※
大館秀太(SF / 200cm / 東海大九州2年)※
広瀬 洸生(SG / 190cm / 青山学院大3年)※
ウィリアムス ショーン莉音(PF / 197cm / 白鷗大2年)
境 アリーム(C / 198cm / 白鷗大3年)
武藤 俊太朗(SG / 190cm / 明治大3年)
佐藤涼成(PG / 173cm / 白鷗大4年)

☆ジョーンズカップの大学生メンバー
中川 知定真(PF / 192cm / 東海大3年)
近 怜大成(C / 200cm /大東文化大1年)
広瀬 洸生(SG / 189cm /青山学院大3年)※
ウィリアムス ショーン莉音(PF / 197cm /白鷗大2年)
アピア パトリック眞(C / 197cm /専修大2年)
佐藤 涼成(PG / 173cm / 白鷗大4年)

☆U18アジアカップ2024に出場した現在大学生のプレーヤー
髙田 将吾(F / 189cm /福岡大附大濠高3年→筑波大)
菅野 陸(PG / 177cm /山梨学院大1年)※
深澤 桜太(PF / 198cm / 中央大1年)※
和田 拓磨(SG / 187cm /北陸高3年→大東文化大)
十返 翔里(SF / 191cm /八王子学園八王子高3年→東海大)
千保 銀河(SF / 188cm / 開志国際高3年→明治大)

WUBS2024では日本学生選抜に1年生が4人選ばれていたので、例えばU18アジアカップ2024のメンバーから十返や千保らにも可能性は十分ある。

FIBA U18アジアカップ2024での十返(©FIBAU18AsiaCup2024)

また、今年5月のスプリングトーナメント、7月のルーキーインカレでどんなプレーヤーの活躍が際立っていたかも要チェック事項に違いない。スプリングトーナメント3連覇を達成して単独チームでWUBS2025に出場する日体大からは、同大会で3年生の小澤飛悠が最優秀選手賞と得点王に輝いたほか、4年生の西部秀馬が優秀選手賞、3年生のコネ ボウゴウジィ ディット ハメードは優秀選手賞に加えリバウンド王、そして4年生の月岡熙がアシスト王の栄誉を手にした。そしてこのほか、以下のプレーヤーが個人賞を受賞している。

☆スプリングトーナメント2025個人表彰
佐藤 涼成(PG / 173cm / 白鷗大4年): 敢闘賞、MIP賞
針間 大知(SG、186cm、明治大4年): 優秀選手賞
高山 鈴琉(PG、173cm、中央大3年): 優秀選手賞
塚田 大聖(PF、196cm、明治大3年): 優秀選手賞
三浦 健一(F、190cm、早稲田大3年): 3P王
芦田 真人(SG、182cm、青山学院大3年): 3P王

☆ルーキーインカレ個人表彰
児玉 ジュニア(SG、180cm、日本経済大2年): 最優秀選手賞
ロイ 優太郎(SF、190cm、白鷗大2年): 敢闘賞、リバウンド王
是久 春道(PF、187cm、日本経済大2年): 優秀選手賞
ボディアン・ ブーバカー・ベノイット(PF、198cm、日本経済大1年): 優秀選手賞
南澤 空(PG、167cm、白鷗大2年): 優秀選手賞
石川 晃希(PF、192cm、明治大2年): 優秀選手賞
太田 凜(SG、182cm、京都産業大2年): 優秀選手賞
ソロモン レイモンド(C、203cm京都産業大1年): 得点王、リバウンド王
湧川 裕斗(PG、183cm、明治大1年): 3P王、MIP賞
淺田 竜輝(SG、180cm、日本経済大2年): アシスト王

上記のリストは、WUBS2025の日本学生選抜に選出される可能性がある全てのプレーヤーということではない。例えばスプリングトーナメント決勝で、日体大に敗れたとはいえ3P12本中6本を決めて22得点を稼いだ白鷗大の小川瑛次郎(SG、187cm)のようなタレントもいる。小川は2022年にFIBA U17ワールドカップで3P成功率1位という勲章を手にしており、翌23年にはU19日本代表のワールドカップベスト8進出の力になった。昨年はU23の3×3ワールドカップに出場した日本代表のメンバーでもあり、フィジカルさとショットメイクを年々高めている。

FIBA 3×3 U23ワールドカップ2024のベナン戦で果敢なダライ部を試みる小川(©FIBA3x3U23WC2024)

どんなロスターになるにせよ、個々のタレントには期待しかない日本学生選抜。短期間にチームとしてのまとまりを育み、ポテンシャルを最大限コート上で発揮する難しさは、混成チームで結果を求める際の宿命だが、どこまでできるか? 昨年の悔しさを忘れず、笑顔で追われる結果を期待しながら、セレクションの行方とWUBS2025での戦いぶりに注目しよう。

開幕が約3週間後に迫った第4回ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ(World University Basketball Series=以下WUBS)に出場する8チームの中で、最も戦いぶりを思い浮かべるのが難しいチームは、シドニー大(オーストラリア)と、香港大(香港)だろう。ここではその両チームに関して情報をまとめていく。

シドニー大に関しては3大会連続出場の実績があるが、昨年登録されていたメンバーから主力級がチームを離れている。さらには、オーストラリア国内の大学リーグであるUBL(University Basketball League)のシーズンが、今季はセミプロリーグのNBL1との重複をさけ8月から10月までの期間で開催されるため、プレーヤーたちのパフォーマンスを実戦で確認する機会が現時点では少ない。香港大は今回が初出場で、さらに特徴をつかむのが難しい。

フィリピンからやってくるディフェンディング・チャンピオンのデ・ラサール大と初出場のフィリピン大、高麗大(韓国)、国立政治大(NCCU=チャイニーズ・タイペイ)、そして日本勢の日体大と日本学生選抜を加えた両チーム以外の6チームとは、まずWUBSにおける経験値の点で差がある。8月9日(土)からの3日間、国立代々木競技場第二体育館でどんなプレーを見せてくれるだろうか。

さらなる躍進なるか? シドニー大

シドニー大は、2024年のUBLで準優勝。今年6月には、マカオで開催された2025国際大学バスケットボールトーナメント(2025 International University Basketball Invitational Tournament、以下2025IUBIT)に出場し、優勝を果たした。この大会にはシドニー大のほかにホストのマカオ大、浙江大(中国)、アテネオ・デ・マニラ大(フィリピン)、ケンブリッジ大(イギリス)、ソウル大(韓国)、シンガポール国立大(シンガポール)、マレーシア科学大(マレーシア)など、世界各国から8チームが参加していた。シドニー大は初戦でマレーシア科学大を115-42で一蹴すると、浙江大に86-74、ソウル大を117-45で下してセミファイナルに進出。以降も地元の利があるマカオ大に86-53、そして浙江大との再戦となったファイナルでも77-66で勝利して王座獲得となった。

2023年にWUBSの初代王者となり、翌2024年にも4位と好成績を残したアテネオ・デ・マニラ大が3位。シドニー大が2度、2桁点差で下した浙江大は、そのアテネオ・デ・マニラ大を90-86と接戦の末に破っている。決して一概には言えないが、これらの結果がシドニー大の実力を測る目安になるだろう。

来日メンバーは現時点では未定だが、WUBS2024で白鷗大を73-69破った1回戦で24得点を挙げたマイキー・ヨーンと、身長204cmのキャンベル・グリーンとスターターのうち2人がすでに在籍していないことがチーム発表で明らかになっている。今年のロスターは、チームで唯一WUBS2024での3試合全てに2桁得点を記録したスコアリングガードのマティー・ウェイチャー、平均10.7得点に加え6.0リバウンドとフィジカルなプレーでも力を発揮したウイングのロバート・ムーアらが核と思われるが、発表が待たれるところだ。

WUBS2024の3位決定戦で得点を狙うマティー・ウェイチャー(©月刊バスケットボール)

ロバート・ムーアのフィジカルなプレーは、WUBS2024でのシドニー大躍進の大きな力だった(©月刊バスケットボール)

4位に食い込んだ昨年のWUBS2024では、攻防両面でフィジカルさとアグレッシブさが前面に出て、高麗大とのセミファイナルもオーバータイムで77-82という激闘。オフェンスでは、3Pショットが3試合通算29.7%[21/71]、敗れた2試合では27.9%[12/43]と、ロングレンジからのショットメイクに苦労した。2025IUBITでの勝ちっぷりからは、同じようにフィジカルなディファンスから隙あらば速攻で走って、イージーバスケットを積み重ねグングン突き放していく展開が想像できる。そこにショットメイクが伴ってくれば、昨年以上の好成績を期待できるだろう。

香港の大学リーグMVP、カイル ツァン率いる香港大

香港大に関しては、チームの前に香港のバスケットボールについて触れてから紹介しよう。日本には、さほどなじみのある人は多くないのではないだろうか。しかし、香港バスケットボール協会が運営し、創設から70年以上の歴史を持つ香港バスケットボールリーグというトップリーグ(1部がHKA1、2部はHKA2などと記される)が存在し、マンガ「スラムダンク」が大人気。街中に日夜多くの人々がプレーするアウトドアコートがいくつもある。HKA1に属していない香港ブルズというプロクラブもある。ブルズは中国CBAの下部リーグにあたるNBLで、2024年に加盟2年目にして王座獲得に成功した。

アジアカップなど、FIBA主催大会での成績は目覚ましいとは言えないかもしれないが、国内の状況から察すれば、香港においてバスケットボールは近年存在感を増し発展を遂げているスポーツと言えそうだ。ある意味では、1990年代から2000年代初頭にかけての日本の状況にも近いところがあるかもしれない。

大学バスケットボールは、大学スポーツを統括する中國香港大專體育協會(USFHK)が主催するリーグ戦が1961年から毎年行われている。香港大はこのリーグ戦において、直近の2024-25シーズンに王座を獲得したチームだ。この優勝は5度目で、実に2000-01シーズン以来24年ぶり。長いトンネルを抜けてついに古豪復活を果たした。

WUBS2025で初出場を果たす香港大(©The University of Hong Kong)

転機は2023年。この年、現在エースとしてチームを支えているカイル ツァン(チーム写真前列右から2番目)が入学し、その秋に開幕した2023-24シーズンで直近5年間で最高順位となる6位に浮上した香港大は、翌シーズンに一気に頂点まで駆け上った。

カイルは、2023年にモンゴル・ウランバートルで開催された第2回東アジアユース競技大会で香港代表に名を連ねたウイングで、U12香港代表にも選出された経歴を持つ。カイリー・アービングの我慢強さと創造性にあこがれを持ち、アービングのようなプレーを目指しているという。チームを王座に導いた2024-25シーズンには、努力が個人的にも実り、USFHKのバスケットボール・カテゴリーにおける最優秀選手にも選出された。

香港大では、世界的にハイレベルな研究と実戦で知られる歯学部に在籍し、BDSプログラムという歯科医師免許取得コースを修得している。将来プロとしてのキャリアを描いているわけではないとのことだが、それでもHKA1でハイレベルなバスケットボールを続けていきたいとの思いはあり、文武両道の取り組みに精を出す大学生活を送っている。

香港大躍進の大きな力となったカイル ツァン(©The University of Hong Kong)

カイルを主軸として急速に力をつけてきた香港大にとって、WUBS2025の舞台は新たなチャレンジ。普段の力を出し切ることができるか、またそのときどんな力が発揮されるのか。ベールに包まれたその全容が間もなく明らかになる。

香港/東京、2025年7月16日 — Gym Aesthetics (GA) とLIVE4WELLは、「World University Basketball Series(WUBS)2025」のオフィシャルスポンサーとして協業することを正式に発表しました。両社は、世界中の若きバスケットボールタレントを支援するというミッションを共有し、その取り組みをさらに加速させていきます。

今回の歴史的パートナーシップの一環として、両ブランドはWUBS 2025の大会公式スポンサーを務めるとともに、香港大学バスケットボールチームのスポンサーにも就任。これにより、香港大学チームは初のWUBS出場を果たすことになり、アジア大学バスケットボールにとって大きな一歩となります。

両ブランドは、「Own the Challenge(自ら挑戦を掴め)」というテーマを掲げ、アクティブなライフスタイルの推進と若者アスリートの世界への挑戦を応援します。このスローガンは、「困難に立ち向かう力」「卓越性の追求」「若者のエンパワーメント」といった両ブランドの中核的価値観を体現しており、WUBSの精神と深く重なります。

さらにこの連携に伴い、GAは日本市場に本格参入することを発表。2025年8月上旬には、楽天市場にて初の日本向けECストアを開設予定です。これはGAにとってグローバル展開の重要なステップであり、アジアのアクティブコミュニティとの新たな関係構築を意味します。

楽天グループ株式会社 IPコンテンツ事業部ジェネラルマネージャー 小林克彦氏 コメント:
「GAおよびLIVE4WELLをWUBSのオフィシャルパートナーとして迎えられることを非常に嬉しく思います。若者のエンパワーメントやアクティブなライフスタイルの推進という彼らの理念は、世界中のバスケットボールタレントに活躍の場を提供するというWUBSの使命と一致しています。彼らの支援により、アジア太平洋地域でさらに多くの若者やファンにインスピレーションを届けていきます。」

Gym Aesthetics/LIVE4WELL マネージングディレクター ミランダ・ウォン氏 コメント:
「WUBS 2025とのパートナーシップは、夢を追う若手アスリートたちを応援する絶好の機会であると同時に、GAが楽天市場を通じて日本で本格的に展開を開始する記念すべき節目でもあります。『Own the Challenge』の精神をWUBSのコミュニティと分かち合いながら、アジア中のバスケファンと深い繋がりを築いていけることを楽しみにしています。」

なお、WUBS 2025では、代々木第二体育館にGAとLIVE4WELLの特設ブースが登場し、来場者が参加できるインタラクティブな体験型企画や、豪華景品が当たるイベントなども用意されています。

GAとLIVE4WELLは共に、「スポーツ」「スタイル」「ウェルネス」が次世代の若者にインスピレーションを与える未来の実現を目指しています。

Gym Aesthetics (GA) について

ドイツ発のクロススポーツブランド「Gym Aesthetics (GA) 」は、ドイツ品質と革新性をベースに、機能性と美しさを兼ね備えた高品質スポーツギアを展開しています。スローガンは「Beyond 110%」。選手のニーズに根ざした“限界を超える挑戦”を追求しています。これまでに、3×3バスケットボール、テニス、ラクロス、スカッシュ、ピックルボール、マスターズ陸上など11競技でナショナルチームや香港チームなどの支援実績を持ち、スポーツ界の発展を強力にバックアップしています。

https://asia.gymaesthetics.com/

LIVE4WELLについて

「LIVE4WELL」は、世界中のユーザーが“お金を使わずに報酬を得られる”新しいコンセプトのAI搭載型ウェルネス&スポーツメンバーシッププラットフォームです。日常のウォーキングやワークアウトなど、身体を動かすことで「SweatPoints」を獲得でき、そのポイントは提携ブランドのプレミアムな健康・フィットネス・ウェルネス商品と交換可能。さらにAIによる個別健康分析とアドバイスも提供され、持続可能な健康習慣を“楽しく・報われる”形でサポートしています。

https://www.live4well.io


Gym Aesthetics (GA) and LIVE4WELL Join Forces as Official Partners of the World University Basketball Series 2025

HONG KONG / TOKYO, 16th July 2025 – GA and  LIVE4WELL are proud to announce their official sponsorship of the World University Basketball Series (WUBS) 2025, reinforcing their commitment to supporting the next generation of basketball talent across the world.

As part of this landmark partnership, both brands will also serve as the official sponsors of the 2025 World University Basketball Series and the basketball team of University of Hong Kong (HKU), enabling the Hong Kong team to make its historic debut at WUBS 2025. This milestone signifies an exciting leap forward for university basketball in the region.

The theme “Own the Challenge,” will be highlighted by both GA and LIVE4WELL, demonstrating their dedication to encouraging active living and empowering young athletes to perform on the world stage. This bold theme reflects both brands’ core values of resilience, the pursuit of excellence, and youth empowerment — values deeply aligned with the spirit of WUBS.

In conjunction with the partnership, GA is proud to announce its official business entry into Japan market, launching its first e-commerce store on the Rakuten’s Ichiba platform in early August 2025. This move represents a significant step in GA‘ global expansion and reinforces its commitment to engaging active communities across Asia.

“We are thrilled to welcome GA and LIVE4WELL as official partners of the World University Basketball Series. Their commitment to youth empowerment and the promotion of active living perfectly aligns with our mission to provide a world-class platform for emerging basketball talents. With their support, we’re excited to expand our reach and inspire a new generation of players and fans across Asia Pacific.” Katsu Kobayashi, General Manager, IP Content Business, Rakuten Group, Inc. 

“Partnering with WUBS 2025 is not only an opportunity to support young athletes chasing their dreams — it also marks an exciting milestone as we officially launch GA in Japan through our new Rakuten’s Ichiba store. LIVE4WELL and GA are proud to share the ‘Own the Challenge’ spirit with the WUBS community, and we look forward to making meaningful connections with basketball fans throughout Asia.” Miranda Wong, Managing Director of Gym Aesthetics and LIVE4WELL.

Fans attending WUBS 2025 can look forward to fun, interactive experiences at the GA  and LIVE4WELL booth at Yoyogi National Stadium 2nd Gymnasium, where they can participate in exciting activities and win exclusive prizes.

Together, GA  and LIVE4WELL are championing a future where sport, style, and wellness inspire the youth of tomorrow.

About Gym Aesthetics:

Gym Aesthetics (GA) is a cross-sport brand originating from Germany, upholding German excellence in quality and innovation, aiming to provide high-quality sports gear that combines functionality and aesthetics for sports enthusiasts. The brand’s slogan, “Beyond 110%,” reflects its relentless pursuit of excellence, rooted in the importance of athletes’ needs. Over the years, G.A.’s sponsorship covers eleven sports, including 3×3 basketball, tennis, lacrosse, squash, pickleball and masters athletics, which encompass teams such as the national and Hong Kong China teams. This demonstrates the passion and determination of G.A. to support sports development, hoping to attract more attention and support from sports enthusiasts.

https://asia.gymaesthetics.com/

About LIVE4WELL:

LIVE4WELL is a global AI-powered wellness and sports membership platform that rewards users with SweatPoints for staying active—no spending required. Through its unique “Earn Rewards Without Spending” model, members turn everyday exercise from walks to workouts into redeemable points in a curated marketplace offering premium health, fitness, and wellness rewards from top-tier partners. Enhanced by personalized AI-driven health analysis and recommendations and backed by collaborations with leading sports associations and wellness brands, LIVE4WELL transforms movement into tangible benefits, making sustainable health both a habit and a reward.

https://www.live4well.io