【WUBS2025】Day1レポート——日本学生選抜が香港大に大勝、連覇を狙うデ・ラサール大、日体大、高麗大とともに4強に進出

海外6大学と日本学生選抜、日体大の8チームが参加するWUBS2025(World University Basketball Series2025=第4回ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ)が、8月9日に国立競技場代々木第二体育館で幕を開けた。Day1は国立政治大(チャイニーズ・タイペイ=NCCU) vs デ・ラサール大(フィリピン)、香港大(HKU) vs 日本学生選抜、日体大 vs シドニー大(オーストラリア)、フィリピン大(フィリピン)vs 高麗大(韓国)の4試合が行われ、デ・ラサール大、日本学生選抜、日体大、高麗大がそれぞれ勝利してセミファイナルにコマを進めた。

Game1:デ・ラサール大 89-84 NCCU

ティップオフから緊迫感漂う対戦は、デ・ラサール大が1Q残り1分を切ってマイク・フィリップスの3Pショットで29-17と2桁点差のリードを築き、優位な展開に持ち込んだ。3Q半ばには一時66-51と15点差まで広がったが、NCCUはここからウー ツーカイの3Pショットなどで7連続得点を挙げて58-66と追い上げる。

ここからは息もつかせぬ大接戦となり、NCCUは4Q残り3分32秒にウーのミドルジャンパーで79-83とさらに追撃。2分50秒にセンターのエムボ・ボバカーがルーズボールのせめぎあいでテクニカルファウルを2度宣告され退場となる窮地も我慢強くプレーし続け、残り31秒にはまたしてもウーのジャンパーが決まってついに84-87の1ポゼッション差に肉薄した。

しかし最終局面では、残り9秒からのオフェンスでしっかり作ったインバウンドプレーからのウーの3Pショットが惜しくもゴールにはじかれ、デ・ラサール大はディフェンス・リバウンドでファウルを受けたルイス・パブロがフリースローをしっかり2本決めて逃げ切りに成功。連覇達成に向け大きく前進した

Game2:日本学生選抜 98-31 HKU

日本学生選抜が是が非でもつかみたかった初戦の白星を、支配的な戦いぶりで手にした。HKUは開始4分過ぎまでは12-9と1ポゼッション差で粘っていたが、以降は日本学生選抜の厳しいディフェンスの前になかなかボールラインを下げることができずミスを連発。2Qの10分間は日本学生選抜に34-2と圧倒され、前半終了時点で58-11と大きく差がつく展開となった。

以降も安定した戦いぶりで乗り切った日本学生選抜は小川瑛次郎(白鷗大2年)の16得点を筆頭に全員得点で4強入り。試合後、西尾吉弘HCは「うまく試合に入ることができました。勝ててホッとしています」と笑顔で話した。HKUから27ものターンオーバーを誘発させたディフェンスの出来に、キャプテンを務める佐藤友(東海大2年)は、「ディフェンスから流れをつかもうと話していたので良かったです」と胸を張るとともに、「明日のデ・ラサール大戦は出だしから今日よりも圧を一段上げていきます!」と早くも闘志満々の様子だった。

Game3:日体大 65-64 シドニー大

日本勢として日本学生選抜の快勝に続きたい日体大は、身長212cmのハリー・エバンスを擁しサイズとフィジカルさを備えたシドニー大に先行を許す苦しい展開から、粘りに粘って1点差の勝利をもぎ取った。

序盤はシドニー大がリードする時間が長く、2Q半ばには20-29と3ポゼッションの差がついた。ただ、勝負どころでビッグショットを沈めたキャプテンの早田流星をはじめ、日体大はピンチにも我慢強くプレーし続けた。

4Q終盤は日体大のビッグプレーも次々と飛び出した。23得点に14リバウンドと獅子奮迅の活躍を披露したコネは、64-61の3点リードで迎えた残り43秒にシドニー大の追撃を阻む豪快なブロックショット。シドニー大のオフェンスは続いたが、今度は司令塔の月岡煕がこの日5本目となる値千金のスティールからファウルをもらってフリースローを1本決め、65-61。シドニー大はムーアの3Pショットで1点差に巻き返したが、最終的に月岡のフリースローが決勝点となった。

Game4:高麗大 75-71フィリピン大

Day1の最終戦は、序盤に高麗大がティップオフから19-1のランで突き放し、一方的な展開になるかと思われたが、フィリピン大が懸命に食らいつく激戦となった。

勝敗を分けたのは2Pショットの決定力。互いにフィジカルなチーム同士の激突だったが、その中で高麗大が2P成功率52.2%(12/23)だったのに対し、フィリピン大は39.6%(19/48)にとどまった。特にビッグマンが密集するゴール近辺のエリアで、フィリピン大のショットは「ことごとく」と言いたくなるほどリムにはじかれた。

それだけ高麗大のフィジカルなディフェンスが威力を発揮していたのは事実だ。しかし、リバウンドではフィリピン大が46-32と上回り、特にオフェンスではリバウンド機会の42.2%をものにしていたことを思えば、パワーの点で差があったとは思えない。ほんのわずか、高麗大にツキが味方したようなところもあったかもしれない。

高麗大は1Qに3Pショットを7本中5本成功させ勢いに乗ったことも、流れを作る上では非常に大きかったに違いない。

☆Day2/8月10日(日)の試合日程 ※会場は国立競技場代々木第二体育館

Game1:NCCU vs HKU(11:10~)
Game2:シドニー大 vsフィリピン大(13:10~)
Game3:デ・ラサール大 vs 日本学生選抜(15:40~)
Game4:日体大 vs 高麗大(18:10~)

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WUBS2025トピックス——日本学生選抜の意気込み

必勝を期して臨んだDay1にみごと白星をつかみ4強入りを果たした日本学生選抜は、大会開幕前に東洋大の総合スポーツセンター(東京都板橋区)で3日間の合宿を組んでチーム作りを行った。その現場で、昨年から連続出場となるキャプテンの佐藤友(東海大2年)と菅野陸(山梨学院大2年)に、今年の意気込みを聞いた。

☆佐藤友Q&A

©月刊バスケットボール

——今年はどんな意気込みで臨んでいますか?
去年はDay1で、李相佰盃⽇・韓⼤学代表バスケットボール競技⼤会などで親しみの深い韓国の高麗大に負けてしまったのがすごく悔しかったです。この1年間でいろんな国際試合をやってきて、今年は経験値も高くなっていると思うので、初戦から負けないという気持ちで臨んでいます。
——ご自分ではどんなところが良くなっていると思いますか?
はっきり言えるのはディフェンス面です。この1年間、ディフェンスの足を作ってきました。ボールマンへのプレッシャーも、自分の中ではすごく成長できたと思っています。ディフェンス力を発揮していきたいですね。

☆菅野陸Q&A

©月刊バスケットボール

——今年はどんな意気込みで臨んでいますか?
去年は負けスタートで悔しい思いをしました。今年はみんなでしっかり勝ち抜いて最終日に決勝に行けるようにしたいです。去年は自分のやりたいプレーや得意なプレーが全然できなかったという気持ちです。去年を経験したということも含め、自信を持ってプレーしたいですね。
——西尾HCは、「今年のチームは日本代表の意識が強い」ともおっしゃっていました。ご自身でもやはりそういう意識を持っていますか?
はい、WUBS2025は(A代表関係者にも)見てもらえると聞いていますので、試合でしっかり結果を残したいです。

8月7日の公開練習より、西尾HCを囲んでのハドル(©月刊バスケットボール)

西尾HCは2人のコメントとは若干違うニュアンスで、「もちろん勝ちたいですが、昨年以上に若いチームなので、リベンジというよりは選手たちがどのくらい成長してくれるかなということが楽しみです」とのことだった。Day1は選手たちの勝利と成長への意欲とコーチ陣の思いが良い形でコート上に表れた結果だろう。

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